• hitoodoru kikaku

「売り上げを、減らそう」を読んで

キャンプ場の予約管理代行、ヒトオドル企画です。


やはり、時間が増えた分、本を読めるようになりました。


といっても今日紹介する本はかなり前に読んでいたのですが、Kindleの中に入ってた本を読み直したものです。


読んだ当時は色んな気づきを与えてくれた本ですが、いま改めて読んでも自分たちのオペレーションにかなりの影響を及ぼしているのがわかります。


「売り上げを、減らそう」というタイトルは一見逆説的な意味合いで結局は売り上げにつながる、いわば無欲こそが最大の売上へのモチベーションになるとかそういう意味ではありません。


自分たちでコントロールできることを増やし、自分たちの事業に限りなく責任を持つようなイメージ。


飲食店でのお話ですが、どの業種でも当てはめることのできる気づきがたくさんあります。


舞台は京都市にある佰食屋さん。ご夫婦で始めたステーキ丼専門店です。


確かに自信のあるレシピを持つご主人と究極の働き方を求めていた奥様が一念発起し、開店。始める前、ご主人はあくまで定年後の楽しみとして自分のレストランを持てたらなぁと考えるくらいだったとのこと。


それが奥様の情熱と先見性が追い風となり、20代のうちにオープン。レストランとして提供できうる味に加え、お客様によし、働いているスタッフにとってよし、オーナーにとってよしの三方よしの仕組みをつくることに成功(現在もアップデートを繰り返している)し、行列のできる人気店となり、すき焼き店と肉寿司店もオープンさせています。


こう聞けば「売り上げを減らしてないじゃないか」という話に行き着くのですが、必要な売り上げは当然あげています。必要な売上、というのがみそです。


その仕組みの最も肝となるのが、「1日百食限定」のステーキ丼だということ。それもランチのみ。


1日に提供する量が最初から分かっていると、準備する量もコントロールできます。それによって圧倒的な無駄を省くことができます。


実は飲食の経営者が当たり前に思っているお客様に提示する自由(サービス)というのを絞ることによって、今まで無限に生まれてきた無駄というのを省くことができます。


これは弊社が今まで取り組んできたことの根幹になります。


本書では「愛」と定義していました。


お店としてお客様に約束したサービスというのは多くありませんが、それぞれのお客様と向かい合うことによってそのサービス内、またはそのサービスを外れたところでもお客様がほっこりとしてくれるような愛は基本的にスタッフ任せ。


「愛にはお金がかかりません。けれども手間がかかります」。


そうおっしゃっています。


これは弊社の考え方である、基本的なサービスはないけど、ホスピタリティはあると同義語だと思っています。


また、一番大切なのは「従業員のみんな」であり、お客様は神様じゃないというのも明言されています。


これも大変共感できるところで、「お客様のため」「顧客視点」などを言い訳に経営者が経営努力を怠っていることを糾弾されています。


ご自身の経験から「経営者はこうあってほしいな」ということを限りなく透明性を保持しながら、今までの常識にとらわれずに断行。


2019年に出された著書ですが、恐らく現況に合わせて絶えず変化しているお店でしょう。


経営者と従業員の責任を明確にしており、それをクレド(行動規範)にしているそうです。経営者は現場で働く従業員が働きやすい環境づくりに責任をもち、従業員にはその現場での奮闘を責任として課す。


言葉としては「会社は明日の責任を。みんなは今日の責任を。」となっています。


「働き方改革」の旗本的な扱われ方もするそうですが、こうだという目的を定め、それが一般的な売上至上主義や事業拡大などではなく、関わっている人みんなの幸せ向上をめざすとこういう形になっていったというのがわかる著書です。


仕組みを作ることによって、ご主人は不動産業に進出することができたそう。飲食自体はスタッフやお客様に還元しすぎてぎりぎりの採算性らしいですが、それをそちらの不動産業でカバーできる仕組みになっているとのことです。


大変、参考になります。

ABOUT ME

徳島県にある美濃田の淵キャンプ村の指定管理会社代表。その他、輸入業やアウトドアガイドもやっています。

自社Webサイトを構築しながらWixを学ぶ。作るだけでなく、どのように運用するかによってWebの存在意義が大きく異なるかを実感。そのノウハウを機会と捉え、事業化。

顧客と向き合うことを信条とし、そのツールとしてWebサイトを活用。自社が管理するキャンプ場は10か月連続過去最高売上更新や、前年度比109%売上などを記録。

​Web推進派でなく、事業の効率化のためのWeb利用推進派。


 

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