- hitoodoru kikaku
キャンプ場での体験をアウトソーシング
キャンプ場運営支援・指定管理公募支援・ウェブサイト予約管理代行のヒトオドル企画です。
先日、色々な形で指定管理をしている方たちと出会いました。調べればわかることですが、指定管理の形、条件というのは本当に千差万別なのでその辺もまたの機会に記事にできたらと思います。
キャンプ場の指定管理となれば大体アウトドア体験など自分のところで抱え込むような事業体系を敷いていることが多いのですが、そういえば弊社はそうしていません。
過去のエントリーでも書いたことがあるかもしれませんが、改めて検証したいと思います。

去年度から始めた「大型カヤック・Eボートツアー」を今年もやります。
そのEボートの紹介というのがこちら。
春先の短い時間だけなのですが、隣町にある普段からアウトドアガイドツアーをやっている業者さんにアウトソーシングしています。
一応の準備として、Eボート指導者の資格は取っているんですが、業者さんの方もちょうどその時期は予約がほとんど入らないということで、こちらから提案したところ、利害関係が一致したものです。
桜をはじめとした草木が芽吹く時期ですが、それだけだとガイド代としてあまりとれないこともあり、カヤックでの水上アクティビティを付けたことによってツアーとして成立するようになりました。
天敵はやはり自然環境ですが、春先は比較的おちついているので今のところは問題なく催行できています。
Eボート指導者の資格を持ちながらなぜ自分たちでやらないのか。今回のテーマですが、やはり宿泊をメインに据えているのであまりその余裕がない、というのが一番です。
アウトドアアクティビティはキャンプ場として展開しているほうがお客様の選択肢にもなるし、絶対にいいに越したことはないと思われるでしょうが、弊社の見立ては異なりました。
お客様と向き合っている時間の長いガイド業などは本当にプロのスキルが必要です。(他の業種が必要ないという意味でなく、特に強調される、という意味です。)当施設周辺は吉野川の急流を目当てに多くのアウトドア業者さんがいます。ラフティングやキャニオニング、カヤックなどのツアーを常時催行しているだけあって圧倒的なスキルとホスピタリティを誇っています。
実際、当施設に宿泊されるお客様のうち1割ほどはそれらのツアーに参加されるために利用されているようです。
であるならば、そういうプロが近くにいるのにそれを生かさない手はないな、と。
もし自分たちでやれば、10倍のお金が入ってきます。なぜなら今は売り上げの1割を道具のレンタル料としていただいているからです。
10倍は魅力ですが、実際に動かすとなると人手が足りません。期間限定の事業にジョインしてくれる使い勝手のいいひとを探すのも簡単じゃありません。
また、そのスキルを担保できるような人材はそう見つかるものじゃないでしょう。
アウトソーシングしている業者にしても弊社にしても本来の稼ぎとは別の余裕資金、余裕時間で取り組んでいるプロジェクトですので可能になった事業ともいえそうです。
オンシーズンであれば多忙すぎてお願いすらできないところですが、シーズンオフであればプロの方からお願いにくるという状況。事業の中身は保証付きですから、あとは広報だけ。
これがもし自分のところですべて賄っているとなると、その人件費だけで大変でしょう。そのオフの時にどこかに仕事を見つけに行かなければいけないかもしれません。
結果論として、キャンプ場として「宿泊」に集中している弊社にとってオプションメニューの開発は基本的にアウトソーシングで賄う、ということです。また、キャンプ場としてオフに該当する期間はキャンプ場と決別したアイデアの事業をすることによって年間稼ぎ口のある会社として稼働しています。