- hitoodoru kikaku
キャンプ場の機能を絞る
キャンプ場の運営支援、ヒトオドル企画です。
今回高知県の西部遠征ではやはり基本的なことを改めて気づく機会にもなりました。春の日差しが同じ四国内でも全然異なり、日中であればTシャツで過ごせるような陽気でした。
ところどころにある道の駅に顔を出しては何か面白いものはないかとみてしまうんですが、産直市などでは魚の切り身が並んでおり、かんきつ類でも沖縄で有名なシークワサーなども売っていました。
足摺温泉に「亜熱帯植物園」という無料の植物園があるのですが、今回の遠征の一つの目的でもありましたが、これが非常に良かった。
逆になぜ無料開放しているのか、200円くらいの入場料だと今度は管理が難しくなってしまうのでしょうか。一応入り口の管理棟付近には協力金的なことは書かれていたんですが、そのお金を入れる場所がわかりませんでした。
今でも十分きれいな場所ですが、よくここまで維持できているなぁと感心するばかり。
園内は高低差のあるハイキング仕様の散歩道なので歩き始めると春の陽気も手伝いすぐに汗が出てきました。それでも木々に覆われているので暑くなりすぎることもなく、快適。その雰囲気だけで癒されるのでした。

やはり温暖な気候が私たちの日常とは少し違う日常を提供しているようでした。
この植物園も何かこう「無理のない」演出という感じで、非常に自然な感じを受けました。
今回の遠征では全体的にその「無理のない」「背伸びのない」サービスに目を奪われました。
SnowPeak土佐清水ではキャンプ場としてお客を抱え込むことはしていませんでした。以前、本山町にあるモンベルの施設の紹介であったように、モンベルは結構なお金を入れていたと思います。
コテージを新設し、そのあたりでは高級となるレストランの設置。お風呂も温泉という形ですこしお金をかけているようでした。
当然、場所の選定なども行ってのことだと思いますが、あれだけの施設の投資額を回収しようとすると一体何年かかるのでしょうか。
また、レストランを設けたことによってお客が来ないときでも人件費をかける必要が出てきます。冬にどのような経営スタイルなのかはわかりませんが、注目するところですね。
その点、SnowPeakは管理棟など最低限の設備は整えたものの、初期投資としてはそこまでかかってないんではないでしょうか。
住箱は移動可能なトレーラーですので、下水なども引く必要ありません。トイレは管理棟に併設しているものを使います。トレーラーハウスとしては強気な値段設定かなと思いますが、世界の隈研吾とSnowPeakブランドから考えればそれでも十分な需要を生み出すコンテンツですよね。
そして、食事場所や買い物などは地元が運営しているドライブインやお土産屋さん。少し行けばコンビニもあります。投資を最小限にすることによって回収時期も早くなるでしょうし、なによりSnowPeakがそこで商売をしてくれることが地元にとってそれなりのメリットを運んでくれるわけです。
SnowPeakにとっては管理棟の施設改修費はあるものの、住箱は移動可能なので場所を変えればまたどこかで運営できるわけです。
SnowPeakとモンベル。双方ともとても大きな会社ですので余計なお世話ではありますが、地域に貢献できるように長く商売をしていけるのはどちらのスタイルなのか、着目してみると面白いかもしれません。
