- hitoodoru kikaku
弊社が地方創生に疎いわけ
キャンプ場の予約管理代行のヒトオドル企画です。
昔は2月が最も寒いようなイメージを持っていましたが、もう今ではそんなでもないんですかね、この連休には多くのキャンプ客が訪れてくれました。
1月とはまるで違いましたが、確かに太陽が照っていればかなり暖かく、夜は焚火で暖を取れば、本当に過ごしやすいキャンプがしやすい季節なのかもしれません。
今は結構テントに薪ストーブを入れたりする人も増えてますしね。
さて、この連休も地元で行われる予定だった大きなイベントが新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
主催団体は地元の商工会議所だったのですが、場所などを借り受ける予定だった市側からの説得によって断念したようです。
個別にインタビューしたわけではないのですが、主催側のSNSなどで情報発信され、無念がにじみ出ている文章でした。実際、有志で強行された方もいるようです。

実際は弊社の所在する隣の自治体のお話なので弊社は商工会議所も入っていませんし、直接の関係者ではありませんが、知り合いはたくさんいます。
1年に一回のイベントですので相当の準備をしてきたことでしょう。
その隣の自治体に比較して当町はやや大人し気味。ほぼ、民間発のイベントなどない状態です。
「こういうことをやったらええ」という声やアイデアはたくさん上がるみたいですが、そういう人たちは誰も自らやりません。
しかしそれじゃまずいだろうということで地元のそれぞれの経済団体などがどこかでやっていることをそのまま持ってきてすこしやることもあるみたいです。
そんな中で若手というわけではないけども、新しいチャレンジをした弊社にも「こういうことをやってくれんか」というご提案はいくつかいただいたりしました。が、基本的にはすべてお断りしています。
また、近隣自治体で「地域のために!」を前面に出している団体や会社、個人などを紹介されることもありますが、それも基本的には丁重にお断りしています。
なんというのでしょうか、要は昔からではない新しい風を起こしている人たちを交わらせれば更に新しい化学反応が起こるのではないかと感じているような感じで、新しい動きをしている者たちは無条件にその流れに乗せられそうになるのです。
そして実際に多くの新しい風を起こしている方たちは行き着くところが大体同じ。「地域のため」という大義のもと、理想と現実に苦しんで・・・・みたいなのは「地域おこし協力隊」あるあるみたいですね。
単純に地域のために活動をして収入を得ることができればそれなりにうまくいくんでしょうが、採算度外視で食べていけないというような活動でも「地域が喜んでくれている」ので続けているような人を紹介されても「その喜んでいる地域で回したらいいんじゃないですか」としか言えない。
多くの人が地域にお金を落としてもらうことが重要だということに気付き始めてきて、実際それを目標にしている方も増えてきました。そしてそういう人たちが新しい風を生み出していることが多いのでそれが地元には心地いいのかもしれません。
弊社も新しいキャッシュフローを生み出しましたが、実はそれ以上に「地域にお金をいれて」います。経済活動を生み出すために「投資」し続けているのです。
これは地域の昔からある事業所とも変わっていません。ただし、多くの事業所は事業承継もできぬまま「自分たちの世代で終わり」と考えていて新な投資などできません。今あるものをどうやって保持、維持していくかという考えが主流なので、空き家がほったらかしでも貸すんやったら修繕のためにお金が必要やし、それやったら今のままでええわ、という現状。
なので商店街はしまったままなのです。
昔は景気の良さがどこにでも溢れており、どんな小さな商店でもチャンスがあれば投資するのが当たり前でした。なのでその時に貯蓄したり、節約したりという判断をする人はほとんどいませんでした。その時に貯蓄した人は金利も高く、バブルによってはじけ飛んだ所有物件の資産価値に落ち込むこともなかったようです。
時代を読むというのはそういうことなのかもしれません。
弊社も当然、地域の支えによって存在している会社ですが、地域のためにできることを考えると真っ先に今起きている地方創生ブームとは距離を置くべきだと考えています。
地域のために使えるお金を稼ぐための事業に集中するためです。
また、地域の為といいながら自分のお金でやっていない事業では多くの場合将来性という投資に必要な視点がかなり欠如している気がします。
「自分たちの税金だから自分たちのために使いたい」と、表向きには言えないようなことを平気でやっているのです。