- hitoodoru kikaku
徳島県民の民度が疑われたらしい。
キャンプ場の運営サポート、ヒトオドル企画です。
徳島県の西部、東みよし町が本拠地です。少し前ですが、徳島県知事と県庁所在地の徳島市長が揃って会見をしました。
残念ながら、徳島県内を走る県外ナンバーに嫌がらせ等の行為があったとのこと。差別を助長するのでやめましょうとのことでした。
まぁ、差別の意図はなかったと思いますが、先の会見では県外ナンバーは控えるようにという要請を出していたのは知事でして、更に県外ナンバーを監視させるなどの行為も他の県より先駆けてやっていたので、県外ナンバーに対して敵意を見せてしまう県民がいてもおかしくはない気がします。
あれだけ県外ナンバーについて煽っていたら、やはり不安になる方も増えますからね。
かといって嫌がらせがあっていいというわけではないんですが。

このニュースが全国で報じられるとすぐに徳島県民の民度が問われる事態に。
匿名のSNSなんかを見ていると、徳島に対する罵詈雑言もありました。過去の経験則から語られることもあるので、抱えている恨みが大きいものもありました。あ、今回の件についてではなくて、今回の件を受けて、自分は過去に住んでたけどその時もこういうことがあったので、徳島県ならこういうことが起きても不思議ではない、的な論調の奴です。
真偽はわかりかねますが、やはり徳島県民として残念な気持ちはあります。それでもあまりネガティブにとらえてはいません。
徳島県民は実際にそうだよ、ということではなく、今回の件は明らかにこのちょっと前に起きたコロナ感染者に対する誹謗中傷や脅迫などいくつかの県で報告されている事例になぞられたものだからです。
これは多くの県で起こっている事実で、自分もその加害者、もしくは被害者になるかもしれないという思いで主観的にとらえられているのに、今回は徳島県という地域で起こったことによって基本的には安全圏から石を投げているような方が多い印象。
炎上ってやつですかね。
これは県単位で起こっているのではなく、どこでも起こっていると思いますよ。感染者たたきと同じで。
そしてそれに対する誹謗中傷もどこでも起こっている。
あるインフルエンサーが「リアルデビルマンのような現実」と称していましたが、私も似たようなことを思いました。
永井豪先生の作品ですが、テレビ版とは異なった漫画の世界。漫画では悪魔は人間の体を乗っ取ることができます。その際、穢れた心を持った人間はたやすく身も心も悪魔に乗っ取られてしまいます。
逆に人間らしい清い心を持った肉体に悪魔が乗り移ろうとした場合、悪魔が人間に負けてしまうことがあり、心は人間、肉体は悪魔ということがまれに起きてしまいます。
それがデビルマンの主人公不動明です。彼は清い心を持っていたので悪魔の勇者アモンに乗っ取られても心までは奪われなかった。悪魔の力を手に入れた彼は人間を襲ってくる悪魔たちを相手に一人、戦い始めるのです。
戦いが長引くにつれて、だんだんと他にも悪魔の肉体を持ちながら清い心を持つデビルマンが不動明以外にもいることがわかります。
明は仲間がいることを喜びますが、実はその見た目から、本当は仲間であるはずの人間から差別を受けてしまうのです。
人間はそのころには悪魔がいつ自分の肉体、心を奪いに来るのかわからず完全にパニックになり、中には権威のある教授が誤情報、「悪魔の本質は人間に恨みを抱えた人間そのものである」を流します。
すると、人間界では魔女狩りが始まります。社会に対して不満のある人はすべて対象となり、戦いは対悪魔ではなく、人間同士に。
絶望感に苛まれる明ですが、守るべき存在があることに気づき、傷つきながらも立ち上がるのでした。
というお話。ホンマはもう少し続くのですが、ぜひ名著ですのでお読みいただけたらと思います。
そう、SNSによって情報の流通が格段に進歩したが故、余計にこのような現実になっているのではないかと感じさせられます。
これはコロナで暴かれたのかもしれませんが、そういう意味では我々人間たちはあまり進歩をしていないのかもしれません。