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指定管理者が行政に支払う「使用料」

キャンプ場の運営支援・ウェブ予約管理代行・指定管理公募支援・集客コンサルティングのヒトオドル企画です。


しかし雪が降りませんね。当地は四国にありますが、山脈に挟まれており標高が高く、毎年冬には積雪があります。一度降ったらすぐ溶けますので雪国には遠く及びませんが、四国のイメージからすると温かい感じですよね。


私も移住組ですので、最初はそう思っていましたが、実際はすぐ近くにスキー場もあるくらいで、冬は必ずスタッドレスに履き替えます。


もう8年目ぐらいの冬になりますが、ここまで雪が降らないのはちょっと珍しい感じです。西日本で2番目に高い剣山に冬山登山をしているアウトドアガイドさんが今年は雪がなくて大変とおっしゃってましたので、本当に暖冬なんでしょう。



さて、昨日紹介した兵庫県の豊岡市のお話。指定管理者が年間56万円で温泉施設及びその周りの土地(無料の土地を含む)を借り上げるというお話でした。


これは当施設からすると大変うらやましいお話です。当施設は温泉もなく、広さも700㎡ほどなのにその倍以上を払っています。


ただし施設は先にあったものですし、初期投資というものがほとんどいらなかったのでそういう意味ではオフセットしているかなと思うところです。


これはよく出てくる話の、「賃貸」が得か「持ち家」が得かみたいな話に似ているかもしれませんね。誰も同じ条件のものを比べられないので、本当に得かどうかは誰もわからないでしょう。


弊社では行政との会合で何度も指定管理者が支払う使用料に関しては議論してきましたが、とりあえず今の契約期間内は現状維持で、その後新しい契約時にはもう一度議論、ということになっています。


その際に近隣の指定管理者制度の使用料を調べると大体の傾向がわかってきました。


主に二つの方法がありました。基本的には収入を上げることを目的とした施設を対象としています。図書館など収入のない施設は今回は対象にしていません。


一つは指定管理者は使用料を払わず、行政から指定管理料を頂いて管理をするタイプ。主に大きな都市や都道府県のものが多いです。これは公募の段階で経費の上限までを含めた事業計画を出すことが義務付けられています。なので、恐らく管理責任者やスタッフなどの人件費はその時点で固定されているのであまり尖った経営はできないし、しないでしょうね。


一応、施設の売上を自分たちの歳入にできることが多く、行政の指定管理料+施設売上というタイプが多いようです。


また、売り上げに増減があった場合、増であれば行政に返還することもあれば、それが指定管理者側のインセンティブになる場合もあり、減であれば行政側が負担をしてくれたりする場合もあるそうで、それは行政によってさまざまなケースがあるようです。


もう一方は指定管理者が使用料を収めて、施設の売上のみの独自採算型。市町村の指定管理施設にあるようですが、あまり多くはないようです。指定管理者制度ができた当時は多くの自治体が「3セク」や「社団法人」化した自治体の外部団体とも呼べるような採算性のない団体が経営することが多かったのですが、この10年でかなり淘汰されました。


じつはその淘汰された中に指定管理者制度が始まってのちょっとした罠が仕掛けてありました。それがこの使用料です。3セクや社団法人は主に行政が資金提供をして設立されるわけですが、その時に使用料を相場よりずいぶん高い値段に設定するわけです。本来民間であれば、「そんな条件の場所、誰がかりるか」という値段。


ですが、3セクや社団法人は行政のお金で設立され、行政の建物を運営するだけ。その運営者たちも自分たちの給与は担保されており、賃料(使用料)のことなど誰も気にしません。相場では飲食業は売り上げの10%の以下が賃料となっていますが、売り上げの18%の賃料でも気にしない。当然、経営は圧迫されるものの、その負担は最終的には行政に。


「あそこは経営がまずかった」なんていってしまっています。本来はその事業計画自体が全く整合性が取れていないのに。


普通にレストランをするだけであれば、3000万で開業準備ができたところでも、行政の施設の場合はいろんなものをつけて建物代だけで14000万、さらに土地は借りている・・・なんてことも。


指定管理者公募をお考えの方は表面上の数字だけでなく、実はこういうところも大事なので見る必要があります。

ABOUT ME

徳島県にある美濃田の淵キャンプ村の指定管理会社代表。その他、輸入業やアウトドアガイドもやっています。

自社Webサイトを構築しながらWixを学ぶ。作るだけでなく、どのように運用するかによってWebの存在意義が大きく異なるかを実感。そのノウハウを機会と捉え、事業化。

顧客と向き合うことを信条とし、そのツールとしてWebサイトを活用。自社が管理するキャンプ場は10か月連続過去最高売上更新や、前年度比109%売上などを記録。

​Web推進派でなく、事業の効率化のためのWeb利用推進派。


 

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