- hitoodoru kikaku
身近にあるものをどう扱えるか。
キャンプ場のウェブ戦略を受注しています、徳島県のリモートワーカー、ヒトオドル企画です。
自治体のキャンプ場というのは過去の野外活動ブームに各自治体に造設されましたが、平成の大合併によって自治体ごとに複数のキャンプ場を抱えるようになったのち、それらのうち稼働率の高いものや比較的施設の新しいものなど、自治体の中でも力を入れるものとそうでないものとに分けられてきました。
経営感覚に優れている首長の場合は早い段階で収支が見込めないキャンプ施設を指定管理へと移行していきましたが、そこに商機があると見込んで多くの業者(指定管理を受けることを得意とする会社)も誕生し、おいそれとは全くの民間や個人が入っていくのも難しくなっていっている現状があります。
入札がありますが、施設をどう活かすか、というより、その入札をどうやって勝ち得るかということに主眼を置いた業者が多いので一般としては入りにくいんですよね。
そういう意味でも、指定管理にすらなってない、しばらくのあいだ忘れられていたような施設があればぜひそれに目を向けていただきたいと思います。
施設としては公のものでありながら、維持管理がかかるので放置されていたような施設。合併にあたって同地域に複数あることから活用を断念した施設。
実際はそういうところにまったくの個人や民間の商機があると思っています。

実際メリットはかなりあると思うのですが、特に現状は地方移住に対する施策がかなり充実しています。
自治体側が本当にやりたいかどうかというのは微妙ですが、どこの地方へ行っても移住に関しての窓口は設置されており、特に地方で人口が少なければ少ないほど力が入っているのではないでしょうか。
住居手当を用意しているところもあれば、就労相談窓口などもあり、移住を希望している方はこれを利用することも多いと思います。
その中で職場の紹介などもあると思いますが、ピンポイントで「キャンプ場運営しませんか?」というのはどうでしょう。
これは自治体にとっては
・人口が増える(移住者)
・休眠施設の活用
・地域の活性化
といいことづくめ。
今までのエントリーでもたびたび紹介してきましたが、弊社の施設も当初は指定管理の予定ではありませんでした。
役場の直営で受付だけを民間に任せていたという施設ですので、知っている方にとってはホンマの意味で「都合のいい」公共施設でした。
それをいろんなタイミングが重なった時点で弊社が受けるようになり、同時期に、同地区に開業したビジネスホテルの影響を受けることも懸念されました。
それがこのブログにも開示している様々な手法やスリム化によってどうにかホテルの影響も受けず(もしくはお互いいい影響で?)、ホテルも業績はよく、当施設も最高売上を記録し続けています。
創造することの大事さは否定しませんが、単一的なものの見方ではなく、そこにあるものの中に新しい価値を創造することというのも非常に大事にしていきたいですね。